【NBA】ヨキッチ4戦連続トリプルダブルでNBAタイ記録|ナゲッツがペリカンズを圧倒【2025/10/30】
デンバー・ナゲッツがホームでニューオーリンズ・ペリカンズを122–88で圧勝。
ニコラ・ヨキッチが21得点・12リバウンド・10アシストで開幕から4試合連続トリプルダブル(NBAタイ記録)を達成し、チームを3連勝に導いた。
MPJ移籍により最高火力こそ下がることが見込まれるもののセカンドユニットも含めて今季のチームの完成度はすでに高くみえる。
試合概要
デンバー・ナゲッツはホームでニューオーリンズ・ペリカンズを122-88で圧倒。
ヨキッチが21得点・12リバウンド・10アシストを記録し、開幕から4試合連続トリプルダブルでNBAタイ記録(オスカー・ロバートソン、ラッセル・ウェストブルックに並ぶ)を達成した。
ジャマール・マレーとクリスチャン・ブラウンがそれぞれ17得点を挙げ、第3Qには24-0のランで一気に勝負を決めた。ヨキッチは第4Qを温存。
ナゲッツは開幕戦での敗戦以降、3連勝(通算3勝1敗)と好調を維持している。
一方ペリカンズは、ザイオン・ウィリアムソンが11得点と精彩を欠き、ルーキーのジェレマイア・フィアーズがチーム最多21得点。
チーム全体ではFG37.2%、3P20.6%と低調で、開幕4連敗(0-4)と苦しいスタートとなった。
全体の所感
今季のナゲッツはオフェンスの完成度が飛躍的に向上している。
ヨキッチがすべてを背負う形ではなく、周囲の選手がしっかり機能しているため、ヨキッチ自身がよりプレーメイクに集中できている印象だ。
特にセカンドユニットの安定感は昨季とは別物。
マレーとバランチュナスの相性も抜群で、リズムが途切れにくくなっている。
オフェンスの停滞時間が短く、控え組のラインナップでも得点を継続できているのが大きい。
一方で、スターターの中盤に見られる緩み癖は依然として残っており、強豪相手には命取りになりかねない。
それでも総じて、今季のナゲッツはチーム全体の成熟度が増し、ヨキッチを中心に「完成したチーム」にさえみえる。
選手ごとの所感
ニコラ・ヨキッチ
21得点・12リバウンド・10アシスト。
開幕4試合連続トリプルダブルでNBAタイ記録。
スコアリング面でもアグレッシブで、ペイント内での存在感が際立った。
第3Q終了時点で試合を決め、28分で仕事完了。 理想的な省エネ出場。
ジャマール・マレー
健康なマレーがいることでナゲッツは格段に安定。
あまり言われないがアンセルフィッシュで何でもできる。
クリスチャン・ブラウン
今季もリムへのアタック力とハッスルが光る。
確率がどうなるかは分からないが、キャッチ&スリーの動きがこれまでよりも安定してみえる。
新契約が安いといわせてほしい。
アーロン・ゴードン
ハンドラー的役割もこなせる万能性がマレーの負担軽減に貢献。
エースプレーから堅実なロールプレーまで何でもできる。いまだにフリースロー失敗なし。ここまでシュートが「改善」した選手は見たことがない。
キャメロン・ジョンソン
怪我の影響を抱えつつもチームのリズムを保つ。
MPJほどの爆発力はないが、バランス型フォワードとして合格点。
今後スリーポイントの確率があがってくるとうれしい。
ティム・ハーダウェイJr.
キャッチ&スリーの安定感が本当に頼もしい。
やや強引なショットも決め切る勢いがチームの流れを生む。
ブルース・ブラウン
復帰後とは思えないフィット感。
守備・エナジー・チームワークすべてにおいてバランス良好。
セカンドユニットの流れを作る重要な潤滑油。
ペイトン・ワトソン
フォワードとしてのリーグ最高峰のディフェンスは健在。
オフェンスはまだ限定的だが、センスは感じられる。
ヨナス・バランチュナス
ヨキッチの控えセンターにしておくにはもったいない仕事ぶり。
ノンヨキッチ時間さえ楽しみなのはうれしい。
ジュリアン・ストローサー
ガベージタイム以外でも出場。
短時間で結果を残した。ローテクラスの力は間違いなくある。今季は層が厚くて驚くばかり。
ジェイレン・ピケット
今日はやや怪しい場面もあったが、必要な存在であることは間違いない。出番は限定的だと思うが活躍を期待したい。
一言まとめ
ヨキッチが4戦連続トリプルダブル、オフェンスはもはや完成形。
緩みさえ抑えられれば、OKCを超える可能性も十分。
【2025年10月30日|4/82試合目】
🗓 次戦情報
デンバー・ナゲッツ: 次戦は 日本時間11月1日(金)、アウェイでポートランド・トレイルブレイザーズ戦。
今季第5戦(5/82試合目)となる。
ヨキッチはシーズン4回目のトリプルダブルを記録中で、開幕5試合連続トリプルダブル(NBA新記録)が懸かる。
ナゲッツは現在3連勝中(3勝1敗)で、連勝を4に伸ばせるか注目。


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