NBAの2-way契約とは?
NBAの2-way契約とは、
NBA と NBA G League
の両方に所属できる、若手選手向けの特別契約制度だ。
2017-18シーズンから導入され、
2023-24シーズン以降は1チーム最大3人まで2-way契約を結ぶことが可能となっている。
2-way契約選手は、
- 主戦場はGリーグ
- 必要に応じてNBAに昇格
という立場で、フルロスター(15人)とは別枠で扱われる。
通常契約との違い(要点整理)
| 項目 | 2-way契約 | 通常NBA契約 |
|---|---|---|
| ロスター枠 | 別枠(最大3人) | 15人枠 |
| NBA出場 | 最大50試合 | 制限なし |
| プレーオフ | 出場不可 | 出場可 |
| 主な役割 | 育成+即応戦力 | 主力・控え |
かつては「ほぼGリーグ要員」と見られていたが、
近年は戦術理解度の高い2-way選手がNBAの試合に本格的に組み込まれるケースが増えている。
2-way契約の年俸はいくら?
💰 年俸の仕組み(2024-25基準)
- Gリーグ在籍分:約9万ドル超
- NBA帯同・出場分:日割りでNBA最低年俸相当
- 最大総額:約45〜50万ドル前後
通常のGリーグ契約よりも高待遇で、
「NBA傘下で生活を安定させながら成長できる」点が大きな特徴だ。
2-way契約のメリット・デメリット
✅ メリット
- NBA球団の育成プランに組み込まれる
- 海外リーグに行かずNBAを目指せる
- 成果次第で本契約に昇格可能
❌ デメリット
- 他球団から声がかかりにくい
- プレーオフに出場できない
- 本契約枠(15人)への競争が激しい
安定と自由を引き換えにした契約とも言える。
【実例①】スペンサー・ジョーンズ(ナゲッツ)
デンバー・ナゲッツ
の2-way契約選手として2025-26シーズンを迎えた
スペンサー・ジョーンズ は、この制度の「現在地」を象徴する存在だ。
2025-26シーズンの役割
- 開幕当初はローテーション外
- 守備的マッチアップやスポット起用が中心
しかし、2025年12月に
- アーロン・ゴードン
- クリスチャン・ブラウン
が離脱したことで状況が一変する。
一時的な先発起用
- ニコラ・ヨキッチ と並び先発出場
- 高使用率ではなく
- スクリーン
- スペーシング
- オフボールの動き
でチームに貢献
さらに12月1日のマーベリックス戦では
39分出場・28得点のキャリアハイを記録。
👉 2-way選手でも、
戦術理解と役割遂行能力があればNBAで重要な歯車になれることを示した。
【実例②】河村勇輝(ブルズ)
シカゴ・ブルズ
と2-way契約を結んだ
河村勇輝 は、日本人にとって特別なケースだ。
河村勇輝の強み
- 高度なゲームメイク能力
- テンポコントロール
- サイズ不足を補う判断力
実績
- BリーグMVP(2022-23)
- 日本代表として2024年五輪出場
- 五輪で平均20得点・7アシスト超
ブルズは河村を
「Gリーグ要員」ではなく、即NBAに呼べるPG候補
として2-way枠で確保したと見られる。
2-way契約は「育成」か「戦力」か?
結論は 両方 だ。
- 平常時:育成・戦術理解の深化
- 非常時:ケガ・過密日程の即応戦力
ナゲッツのジョーンズ、ブルズの河村勇輝が示すように、
2-way契約はすでに
「控えの控え」ではなく、実戦投入を前提とした契約形態になっている。
まとめ|2-way契約はNBAへの現実的ルート
NBAの2-way契約は、
- 未完成な若手の保管場所
- 仮契約
ではない。
それは
NBAに最も近い“実戦型育成枠”だ。
スペンサー・ジョーンズの台頭、
そして河村勇輝の挑戦は、
2-way契約が今やキャリアを切り開く重要な入口であることを証明している。



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