はじめに:ヨキッチ55点から“歴代記録”に思いを馳せる
2025年のシーズン序盤、ニコラ・ヨキッチがロサンゼルス・クリッパーズ戦で55得点を記録した。
NBAではしばしば“60点ゲーム”“70点ゲーム”といった超高得点が話題になるが、ナゲッツの歴史においては、どれほどの得点がこれまで達成されてきたのだろうか。
NBA全体に目を向ければ、歴代最高得点はウィルト・チェンバレンの100得点(1962年)。
その次がコービー・ブライアントの81得点(2006年)である。
近年ではルカ・ドンチッチやドノバン・ミッチェル、デイミアン・リラード、デビン・ブッカー、ジョエル・エンビードが“70点台”を記録しており、ヨキッチがこの数字をマークする日も近づいているのかもしれない。
こうした背景の中で、
「ナゲッツの1試合最多得点は誰なのか?」
「今後、更新はあり得るのか?」
という疑問を軸に、本記事では歴代記録とその価値、現代選手の可能性を整理していく。
ナゲッツの歴代最多は“73点” — デイヴィッド・トンプソンの伝説
■ 1位:73点
デイヴィッド・トンプソン(vs DET / 1978年4月9日)
ナゲッツ史上唯一、そして今も破られていない1試合70点超え。
この試合は、シーズン最終戦かつ得点王争いの大一番であった。
最終的に73点を記録したものの、同日ジョージ・ガービンが63点を取ったため得点王はならず。
しかし、この“得点王をかけた撃ち合い”と“伝説的な爆発”はナゲッツの歴史に深く刻まれている。
ナゲッツ史だけでなく、NBA史全体で見ても歴代7位に相当する大記録である。
現代ナゲッツで最高はヨキッチの61点
■ 2位:61点
ニコラ・ヨキッチ(vs MIN / 2025年4月1日)
現代バスケットボールでは、3ポイントとペースアップが進み、得点が伸びやすい。
そんな中でヨキッチが記録した61点はナゲッツ史上“現代最高”であり、リーグ全体を見てもトップクラスの大爆発だった。
- ポストからの高効率フィニッシュ
- 3P、ドライブ、プルアップのバランス
- さらにアシストも絡める万能性
“プレーメイクしながら61点”は通常では起こりにくい。
ヨキッチが記録更新の筆頭候補である理由でもある。
ナゲッツの主な“50点ゲーム”
70点台・60点台は稀だが、ナゲッツには優れたスコアラーが多く、50点ゲームも豊富だ。
ここでは主要なものだけ紹介する。
■ ジャマール・マレー — 55点
(vs POR / 2025年2月12日)
爆発力の象徴。
マレーは一度“火がつく”と止められないタイプ。
OTや接戦の展開次第では、70点級の可能性もある選手だ。
■ アレックス・イングリッシュ — 54点
(vs HOU / 1985年11月19日)
ナゲッツ史上最多通算得点のアレックス・イングリッシュのキャリアハイは54得点。
■ カーメロ・アンソニー — 50点
(vs NYK / 2009年11月27日)
(vs HOU / 2011年2月7日)
アイソレーションの名手による2度の50点ゲーム。
当時の“スコアリングマシン”としての存在感がよく表れている。
■ アレン・アイバーソン — 51点
(vs LAL / 2007年12月5日)
コービーとの撃ち合いで生まれた51点。アイバーソンのレガシーはナゲッツにも確かに刻まれている。
73点は今後更新されるのか? — 条件付きで「あり得る」
では本題のひとつ、トンプソンの73点が今後破られる可能性はあるのか?
結論からいうと、
“低確率だが、条件次第ではあり得る”。
理由を整理する。
更新の可能性が“ある”といえる要因
- NBA全体の得点ペースが上昇している
3P増加・スペーシング拡大により、70点台が昔より現実的に。 - ヨキッチの効率が歴史的
FG 70%超えの“オンファイヤー”状態なら、ショット数が増えるだけで大台に到達し得る。 - マレーの爆発力は70点級の潜在力
ヨキッチよりむしろ可能性が高いまである。
しかし、更新が“難しい”現実もある
- ナゲッツのシステムは“分散型”
ボールを回し、全員が関与するスタイル。
“1人に40本打たせる”タイプのチームではない。 - ヨキッチのスタイルが「チーム優先」
自分の記録より勝利を優先し、必要ならパスを選ぶ。 - 70点超えには特殊な条件が必要
- 接戦
- 延長戦
- 他の主力の欠場
- “とにかくボールを持たせる必要がある”展開
これらが重なって初めて70点超えが現実的になる。
まとめ:73点は偉大な記録だが、現代なら可能性はゼロではない
- ナゲッツの歴代1試合最多得点はデイヴィッド・トンプソンの73点(1978年)
- 現代最高はヨキッチの61点(2025年)
- マレー・イングリッシュ・カーメロ・アイバーソンなど、スコアラーの系譜は豊か
- NBAの進化を踏まえると、70点台の更新は“奇跡ではない”
- 特にヨキッチは、効率と万能性を考えれば更新候補の最有力
とはいえ、73点は半世紀近く破られていないレジェンド記録。
その偉大さは、チェンバレン100点、コービー81点と並んでNBA史に刻まれている。
今後もし“ヨキッチが本気で得点し続ける日”が訪れるなら、
73点の更新を目撃する可能性は、決して夢物語ではない。



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