NBAには「強さ」と同じくらい「弱さ」にまつわる歴史も存在する。
1972-73シクサーズ、2011-12ボブキャッツなど、ファンの記憶に刻まれる“伝説的低迷”シーズンは少なくない。
そして今季、開幕1勝10敗(勝率.091)と、ブルックリン・ネッツが危険なラインに足を踏み入れつつある。
本記事では、
- NBA歴代ワースト勝率ランキング
- 2025ネッツは記録を更新するのか?
- MPJ・キャム・トーマス体制の問題点
について詳しく整理する。
ちなみにBリーガーを集めたらネッツに勝てるとかあり得ないからそこは安心してくれ。
■ NBA歴代ワースト勝率ランキング(2025年時点)
| 勝率 | チーム | シーズン | 最終成績 |
|---|---|---|---|
| .106 | シャーロット・ボブキャッツ | 2011-12 | 7-59 |
| .110 | フィラデルフィア・76ers | 1972-73 | 9-73 |
| .122 | フィラデルフィア・76ers | 2015-16 | 10-72 |
| .125 | プロビデンス・スティームローラーズ | 1947-48 | 6-48 |
| .134 | デンバー・ナゲッツ | 1997-98 | 11-71 |
| .134 | ダラス・マーベリックス | 1992-93 | 11-71 |
| .146 | ニュージャージー・ネッツ | 2009-10 | 12-70 |
| .146 | ロサンゼルス・クリッパーズ | 1986-87 | 12-70 |
特に2011-12ボブキャッツは勝率.106という驚異的な低値を叩き出し、50年近く破られなかった1972-73シクサーズの記録を更新した。
ちょうど2025年11月14日にESPNから歴代ワースト記録に関する記事がでていました。
■ 2025-26年・ブルックリン・ネッツはどれほど危険なのか?
結論から言えば、
“(フロントの動き次第では)十分に歴史的敗北ラインに到達しうる”
というのが現状の印象だ。
● 開幕1勝10敗(勝率.091)は、歴代ワーストを下回るペース
仮に82試合換算した場合の勝率.091は、
2011-12ボブキャッツ(.106)すら下回る数字であり、すでに“赤信号”が灯っている。
もちろん現段階でのスケジュール要素もあるため、即断は早い。だが、内容そのものが問題だ。
■ 問題点①:MPJのディフェンス崩壊(D-EPM 下位1%)
MPJ(マイケル・ポーター・ジュニア)はナゲッツ時代、完璧ではないものの
- チームシステム内で最低限機能する
- サイズを活かしたコンテスト
- ローテミスは出るが、オフェンスで十分回収可能
という選手だった。
しかしネッツでは状況が一変している。
● ディフェンシブEPMが「リーグ最下位クラス(下位1%)」
オフェンスは相変わらずリーグ上位8%(EPMベース)と爆発力は健在だが、
ディフェンスがシステム外に出た瞬間、弱点がそのまま露呈している。
■ 問題点②:チーム最大USG%のキャム・トーマスも“守れない”
キャム・トーマスは得点力は本物だが、守備面はMPJ以下の数字を出している。
この2人が同時に出る時間帯は、クラックストンでもカバー不能な水準。
しかも、キャムはMPJ同様に攻撃でも効率に波があり、二人とも不調な日は目も当てられない。
■ 問題点③:チーム構造が“ウィンナウではない”
これも大きなリスク要素。
- フロントが勝利を急がない構造
- 再建ムードでもなければ、若手育成にも全振りしていない
- MPJとキャムに“好きにやらせている”時間が長い
つまり、
・勝ちにいかない
・育てにいかない
・改善も図りにくい
という「中途半端」が続いている。
これでは勝率が上向く要素が乏しい。
■ 記録更新はある? → ネッツは“最有力候補の一つ”
2025年11月14日時点で、下位には
- ネッツ(1-10, .091)
- ペイサーズ(1-11, .083)
- ウィザーズ(1-11, .083)
と3チームが並んでいるが、
● ペイサーズとウィザーズは勝つ日が来るとは思う
ペイサーズは今季タイリース・ハリバートン不在の影響が大きいものの、それに慣れてくれば少し上向いてくるとは思う。
ウィザーズももしかしたらとは思うものの、それなりにネームバリューのある選手もおり、さすがに10勝しないということはないだろう。
● ネッツはその方向性すら見えない
という点で、ネッツのほうが危険度が高い。
今後直接対決があるため全敗はしないだろうが、
“歴代ワースト3~5位に入るペース”
で負け続ける可能性は十分にある。
■ 個人的な感想:MPJの価値が毀損されるのは見ていて辛い
筆者はデンバー・ナゲッツファンでMPJも好きな選手だが、
「自由にやらせた結果、負け続けるMPJ」を見ても、
正直そんなに面白くはない。
最初の数試合は
「まぁ、こうなるよね」
と予想通りで少し楽しめたが、さすがに82試合ずっと続くと単純に飽きる。
MPJのプレーは本来、
優勝レベルのチームで“最大化される”タイプ
なので、現状は少し痛々しく映る。
サラリーの問題で現状そのような役割でプレーすることは難しいが、厳しい今さらなる成長を見せ、次の契約ではまた輝きを取り戻してほしいと願う。
■ まとめ:ネッツは“歴史的低迷”ラインを越えるのか?
- 開幕1勝10敗(勝率.091)は歴代最低ペース
- MPJとキャムの同時起用は守備が壊滅
- 若手育成にも勝利狙いにも振れていない
- フロントも積極補強の空気なし
総合すると、
ネッツは今季、歴代ワースト勝率争いの最有力チーム
と言って差し支えない。
少なくとも、
- 2015-16シクサーズ(10-72)
- 2009-10ネッツ(12-70)
あたりのラインは十分射程圏内。
「7勝59敗(2011-12ボブキャッツ)」を更新できるかどうかは、
シーズン中のトレードやローテ次第だが、
“歴史的に悪いチーム”の仲間入りは限りなく近づいている。
ちなみにBリーガーを集めたらネッツに勝てるとかあり得ないから安心してくれ。



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