デンバー・ナゲッツはクリスチャン・ブラウン(Christian Braun)が左足首捻挫により「6週間後に再評価」と発表した。実質的に長期離脱となり、これまで守備の改善を支えてきたエースストッパー不在という大きな痛手を負う。
ウィングローテーションの揺らぎが避けられない中、注目度が急上昇しているのが スペンサー・ジョーンズ(Spencer Jones) だ。NBAでは経験が浅いが、24歳と成熟した年齢で、スタンフォード大学では完成された3&D型として評価されてきた。ナゲッツにとって、彼の台頭は不可欠な要素になりつつある。
🟦 1. スペンサー・ジョーンズの基本プロフィール
- ポジション:SF / Forward
- 身長 / 体重:201cm / 102kg(6’7″ / 225lb)
- 生年月日:2001年6月14日(24歳)
- 出身地:カンザス州 Roeland Park
- 大学:Stanford(2019–2024)
- 契約:ナゲッツと2ウェイ契約
- ドラフト:2024年(ドラフト外)
● 大学での実績
- 146試合出場(スタンフォード史上最多)
- 3P成功数315本(史上最多)
- 2022–23 All-Pac-12
- 高いバスケIQと守備力で評価
大学では“堅実な3&D”として確固たる地位を築き、スタンフォード歴代トップのシューターでもあった。
🟦 2. ナゲッツ加入の背景
ジョーンズは2024年ドラフトで指名漏れとなったが、サマーリーグで評価を急上昇させ、ナゲッツと2-way契約を締結。
2025年7月には早くも再契約を勝ち取り、チーム内では
- 守備の理解度
- 決められた役割の遂行力
- オフボールの判断力
が高く評価されている。
🟦 3. 昨季(2024–25)のNBAスタッツ
20試合出場:
- 6.3分
- 1.9得点
- FG:32.4%
- 3P:5.9%(サンプル極小)
- 0.9リバウンド
- 0.3スティール / 0.3ブロック
数字は控えめだが、コーチ陣の評価は一貫して高い。
理由は “ミスが少なく、役割理解度が高い” こと。
勝敗に直結する序列の中で「任せられる若手」という評価を掴んでいる。
🟥 4. CB離脱で生じた“ウィング危機”
クリスチャン・ブラウンはナゲッツにおける貴重なウィングディフェンダー。
彼の離脱はチームに以下の問題を引き起こす:
- 相手エースへのマッチアップ不足
- ヘルプローテの質の低下
- キャメロン・ジョンソンの負傷で層のさらなる薄さ
- THJ・ブルースブラウンをスターターにするとセカンドユニットが崩壊
結果として、
スペンサー・ジョーンズにプレータイムが回ってくるのは必然 といえる。
🟦 5. ジョーンズに求められる3つの役割
🟨 ① エースストッパーの“部分代替”
CBほどの身体能力と対人防御はないが、
- 201cmのサイズ
- 長いウイングスパン
- 俊敏な横移動
により、相手エースの最初のアタックを止める役割を担える。
🟨 ② チームディフェンスの遂行
今季のナゲッツディフェンスは「ローテーションの精度」が鍵。
ジョーンズは若手の中で最も
- ポジション理解
- カバー判断
- クローズアウトの質
が安定しており、チームディフェンスの歯車として機能する。
🟨 ③ オープンスリー(スポットアップ)
ヨキッチと共存するには
「正しい位置でスペースを確保し、オープンを沈める」 ことが絶対条件。
大学時代の3P成功率は 39.7%。
本数が増えればNBAでも改善が期待される。
スリーさえ安定すれば、ローテーション定着は大きく近づく。
🟦 6. 出場時間はどれくらい増える?
CB不在の間、
10〜18分前後の出場 が濃厚。
起用される場面は:
- 相手エース対策
- チームディフェンスの遂行
- コーナーでのスペーシング
ジュリアン・ストローサーは守備面で不安が大きく、CB枠としては不十分。
THJ・ブルースブラウンはセカンドユニットの要であり、無理に動かすことは避けたい。
よって、
“自然にCB枠へ近づける存在”がジョーンズ という構図になる。
🟦 7. まとめ:ジョーンズは“ナゲッツの発掘枠”となるか
- 高校〜大学で豊富な実績
- スタンフォード歴代No.1シューター
- 守備IQの高さ
- 役割遂行力
- CB離脱で最大チャンス
- 24歳と成熟しており即戦力性がある
ウィング層が急激に薄くなった今、
ジョーンズがどこまで存在感を示すかがチームの浮沈を左右する可能性が高い。
CB不在の6週間は、ジョーンズのNBAキャリアを大きく左右するターニングポイントとなるだろう。



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